土砂災害は、大雨が降ると山の急な斜面や地盤の緩くなった山肌が崩れて、土砂や木々が大量の水といっしょに襲いかかってくるもので、人が亡くなる割合が多い恐ろしい災害です。特に、雨が1時間に20ミリ以上、降り始めから100ミリ以上になると十分な注意が必要です。
土砂災害には、「がけ崩れ」、「土石流」、「地すべり」の3つの種類があります。
土砂災害が発生する前には、下記のような様々な前兆現象が起こる時があります。
<がけ崩れ の前兆>
がけ崩れとは:
地中にしみ込んだ水が地盤を弱め、雨や地震などによって急激に斜面が崩れ落ちることです。
前兆:
● 斜面にひび割れができる。
● 湧き水の量が増える。
● 湧き水がにごり始める。
● がけから小石が落ちてくる。
● 異様なにおいがする。
● 斜面の樹木の根が切れるなどの音がする。
<土石流 の前兆>
土石流とは:
山や谷の土砂が大雨などで崩れ、ものすごい勢いで流れてくることです。
地方によって「山津波」や「鉄砲水」などと呼ばれています。
前兆:
● 雨が降り続いているのに、川の水位が下がる。
● 普段聞きなれない大きな音や異様な音がする。
(地鳴り、石のぶつかる音など)
● 急に川が濁り、流木が混ざり始める。
● 土や木の葉が腐ったようなにおいがする。
● 火花や土煙が見える。樹木や山が動く。
<地すべり の前兆>
地すべりとは:
斜面が地下水の影響などによって滑りやすい地層を境にズルズルと斜面下方に移動する現象です。
前兆:
● 井戸や沢の水がにごる。
● 地面にひび割れができる。
● 斜面から水が噴き出る。
● 家屋やよう壁に亀裂が入ったり、樹木や電柱などが傾く。
● 土煙が見える。樹木や山が動く。
*上記のような現象に気付いたら、速やかに避難するとともに、市へ通報しましょう。
(太宰府市防災安全課 TEL 092-921-2121(代))
*避難勧告や避難指示(緊急)が発令されてから避難するのでは遅い可能性があります。不安を感じたら、土砂災害危険箇所から外に出るようにしましょう。土砂災害の危険性のない地域へ外出する、親戚の家に行くのも避難方法の一つです。
*太宰府市ハザードマップで、危険箇所を確認しましょう。
土砂災害から身を守るためには、まず自分の家の周りに危険がないか確かめることが重要です。
「太宰府市ハザードマップ」には、土砂災害の危険がある「特別警戒区域」「警戒区域」(急傾斜地の崩壊と土石流)が、地図上に示されています。
日頃から、太宰府市ハザードマップを確認しておきましょう。
◆太宰府市ハザードマップ
http://www.city.dazaifu.lg.jp/admin/kurashi/bosai/2/2816.html
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