避難情報の種類について、知っておきましょう。
<避難準備・高齢者等避難開始とは?>
発令時の状況:
要配慮者等で、特に避難行動に時間を要する人は、避難を始めなければならない状況。災害による人的被害の発生する可能性が高まっている状況。
とるべき行動:
・高齢者、障がい者、傷病者など支援が必要な人は、支援者とともに避難開始。最寄りの指定緊急避難場所または指定避難所へ避難。
・その他の人は、家族との連絡、非常用持ち出し品の用意など避難準備を開始。
<避難勧告とは?>
発令時の状況:
通常の避難行動ができる者が、避難行動を開始しなければならない段階。人的被害の発生する可能性がさらに高まった状況。
とるべき行動:
・最寄りの指定緊急避難場所または指定避難所へ、速やかに避難。
<避難指示(緊急)とは?>
発令時の状況:
人的被害の発生する危険性が非常に高いと判断された状況または人的被害の発生した状況。
とるべき行動:
・避難勧告等の発令後で避難中の人は、確実な避難行動を完了。
・未だ避難していない人は、直ちに避難行動に移るとともに、時間的余裕がない場合は生命を守る最低限の行動をとる。
<自主避難とは?>
テレビやネットの気象情報などで災害発生の危険を感じ、身の安全を確保するために、自らの判断で避難することを自主避難といいます。
避難先は、プラム・カルコア太宰府(中央公民館)、とびうめアリーナ(総合体育館)の2箇所。避難中の食事や生活必需品はご自身で用意してください。
避難して助かるのは「私たち自身の命」だということを忘れずに。
苦労して避難所へ避難したにも関わらず、災害が起こらなかった場合であっても、何もなくて良かったと無事を喜び、「無駄足覚悟で早めに避難」を心がけましょう。
<ポイント>
災害時の危険な心理「正常性バイアス」
予期しない事態に直面したときに、ストレスを回避するために、物事を「正常の範囲内」だと思い込もうとする脳の働きのことをいいます。
災害が発生したときに、この心理が働くことはとても恐ろしいことで、「逃げ遅れ」の要因になります。
率先避難者になりましょう!
「率先避難」という言葉をご存知ですか?
自分の安全を守ると同時に、率先して避難する姿を見せることで、周囲の他者の避難を促すことです。
東日本大震災では、“釜石の奇跡”と賞賛される避難成功事例がありました。市内の生徒・児童約3,000人のほぼ全員が奇跡的に無事でした。特に海から500メートル足らずの距離にあった釜石東中学校と隣接する鵜住居小学校の児童・生徒約570名は、地震発生と同時に素早く避難を開始し、率先避難者となった中学生が小学生を手助けし、近隣の住民への避難を促しながら、より高い所へ何度も避難先を変えて避難したことで、多くの人の命を救いました。
あなたが「率先避難者」になることが、多くの人の命を救うことにつながります。
勇気を持って「率先避難者」になりましょう!
◆特集 東日本大震災から学ぶ 〜いかに生き延びたか〜
http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h23/64/special_01.html (内閣府防災情報)
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