事業発足までの経緯

 昨今頻発している集中豪雨や地震等の発生時に、障がい者や病弱の高齢者などをどう避難させどう避難所で支援したらよいか? これは行政に任せるのではなく太宰府市在住の障がい者など当事者が自ら検討する必要があると確信したのは、朝倉豪雨の爪痕を見た30年3月頃のことであった。

 ちょうどその頃福岡県が「平成30年度ふくおか地域貢献活動サポート事業」の企画案を募集していることを知り、NPO太宰府障害者団体協議会と太宰府市身体障害者福祉協会の内部で協議しこの企画に応募することとなった(応募企画書を4月24日送付)。同時に、市内の障がい者団体、障がい者施設、高齢者施設、防災の専門家、社会福祉協議会、民生委員協議会、太宰府市の福祉課、防災課、高齢者支援課など行政の担当課などに相談に行った。この企画に対する皆さんの反応は好意的であった。

 5月21日福岡県の担当課へプレゼンテーションに行きこの企画の特徴は ①災害に弱い障がい者、高齢者自ら企画に参画し災害発生時には自らお互いを助け合うプロジェクトであること、②災害弱者自らが作成するこのような防災計画はまだ前例がほとんどないことから太宰府市の研究成果は他の市町にも横展開できること、を説明した。

 5月末に入り我々の企画案が審査会を通過し採択されたことを知った。認定されたことにより30年度に50万円の補助金の交付を受けることとなった。